米国カリフォルニア州を中心に、シェフや職人が、食べ物を「素手 」で触って良い?悪い?という議論が巻き起こっています。
ご想像のとおり、議論の中心には「寿司」があります。
アメリカ人か らすると、ナマ(加熱しないで食べる)食材を、手でベタっと触っ ていて不衛生に感じるのでしょう。こうした批判から、「飲食店の調理従事者は、食材を直接触らないようにしなさい(ビニール手袋しなさ い)」という法律ができたのですが、全てのシェフやバーテンダーま でが巻き込まれるため、その適用範囲や内容について論争になって います。
今のところ「素手で触ってはいけない」ではなく、「素手で触るの は”必要最低限”に」という内容で落ち着くようですが、一方で、衛生 管理や安全に意識の高い消費者層からは、依然反対もあるようです 。
寿司だけでなく、日本料理は盛り付け時の手作業が多いですし、お にぎりも、ピザも、点心も、人気の食べ物には、細かい手作業が必 要なものが多いので、この論争は注目ですね。
また、こうした懸念を払拭すべく、日本の衛生管理ルールや、飲食店内の衛生的な 作業手順自体がノウハウとして輸出できるかも知れません。